トラカイトオルソ > 小説 > ダンス・ダンス・ダンス 村上 春樹(著)

『羊をめぐる冒険』から4年、激しく雪の降りしきる札幌の街から「僕」の新しい冒険が始まる。奇妙で複雑なダンス・ステップを踏みながら「僕」はその暗く危険な運命の迷路をすり抜けていく。

風の歌を聴け」からずっと読んでると、文体だけでなく、構成、物語、テンポ、全てが熟成されていくのが手にとるように分って楽しい。
スタイルが確立されて行く、というよりも、手馴れてくるといった感じ。本作は完全にエンタテイメント。初期の瑞々しさは微塵も残ってませんが、シニカルな文体は磨きがかかって楽しい。
そして、初期と異なり、物語もちゃんと存在する。主人公はひたすら待つだけなのだけど、一応時折思い出したように進む。ま、ストーリーはおまけ程度の魅力ですが(w
やはりこの人の魅力は、何気ない会話や意見。素直なのかひねくれてるのか分らない考え方が面白い。また、それが延々続く量的な魅力もかなりの物。これは歳を経るごとに良くなってるなぁ。

ダンス・ダンス・ダンス〈上〉ダンス・ダンス・ダンス〈下〉

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