トラカイトオルソ > 小説 > 沼地のある森を抜けて 梨木 香歩(著)

4104299057沼地のある森を抜けて
梨木 香歩
新潮社 2005-08-30

始まりは「ぬかどこ」だった。先祖伝来のぬか床が、呻くのだ。変容し、増殖する命の連鎖。連綿と息づく想い。呪縛を解いて生き抜く力を探る書下ろし長篇。

ぬか床から卵が生まれるというアイデアに大笑いした。
しかも生まれるのが人間。子育てに巻き込まれる主人公が面白かったのだけど、後半、妙にシリアス展開で、生命がテーマになってきて吃驚。
正直、そこまで風呂敷を広げずに、ぬか床から生まれる生物達との、ホームコメディに終始して欲しかったような気もする。
でも、旅する粘菌内部を童話調に語る章も好きだし、難しいところ。
ちゃんと完結してるんだけど、強引過ぎて、なんだか消化不良な感じ。
でも、相変わらず梨木 香歩の文章は楽しいので、まぁOKなんだけども。

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