トラカイトオルソ > 小説 > ぼっけえ、きょうてえ 岩井 志麻子(著)

4048731947ぼっけえ、きょうてえ
岩井 志麻子
角川書店 1999-10

岡山の遊郭で醜い女郎が客に自分の身の上を語り始める。間引き専業の産婆を母にもち、生まれた時から赤ん坊を殺す手伝いをしていた彼女の人生は、血と汚辱にまみれた地獄道だった…。日本ホラー小説大賞、山本周五郎賞受賞作。

大傑作! 素晴らしい意外の言葉が出てこない。
何が凄いって、筆力が凄い。でてくる表現が都度怖い。しかも、岡山弁で語られると、臨場感というか、非日常性が異常に高まり益々怖い。
一番度肝を抜かれた表現が、"初めて米を見たとき、蛆の卵かと思った。"という一文には鳥肌でした。表現自体の怖さもさることながら、生い立ちまで読み取れるし、なにより、その生い立ちが一番凄まじい。
脚本自体は極めて普通のホラーなのだけど、是々非々読んで欲しい一冊。

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