トラカイトオルソ > 小説 > コールドゲーム 荻原 浩(著)

コールドゲームコールドゲーム
荻原 浩
講談社 2002-09

甲子園に届かなかった夏、中学時代のクラスメートに次々事件が降りかかる。切なすぎる結末。渾身の書下ろし長編小説。

直木賞取れてないのが不思議な作品。
荻原 浩にしては珍しくシリアス物で吃驚したけど、かなり良かった。
イジメがテーマで、苛められっ子が復讐してくるという展開。これを苛められっ子視点で描かないのが良い。苛められっ子視点で書くとただの復讐劇で終わっちゃうけど、苛めっ子視点で書くことで、襲われる恐怖や、苛めていた背徳感、警察に頼れない展開など、見事に幅が広がってる。
その上、ラストの展開も素晴らしい。この展開は恐怖でした。
しかし、喫茶店のマスターやら、無くなったバイクやら、ファンタジーな要素は無いほうが絶対素敵だったのになぁ。

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