トラカイトオルソ > 小説 > エコノミカル・パレス 角田 光代 (著)

エコノミカル・パレスエコノミカル・パレス
角田 光代
講談社 2002-10

34歳フリーター、同居の恋人は失業中。どんづまりの私の前に、はたちの男があらわれた―。生き迷う世代を描いて“今”のリアルを映す角田光代の最高傑作。

読んでてここまで寂しい気分になった一冊は初めて。
ニートにも種類があるけど、模索型ニートの最悪の形を主人公の彼氏が体現。酷い有様を主人公の彼女が支える。支えるというか、腐れ縁というか、なし崩しというか、底に溜まった澱がどこにも流れないみたいに動かず淀んでる、その姿が悲愴でたまらない。
別れれば良いじゃない!って読んでて何度も突っ込んでしまう。なのに別れないのが不思議に思いつつ、苛々する。
ラスト、ホームレスにさえ負けたような描写が泣ける。

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