トラカイトオルソ > 小説 > 青山娼館 小池 真理子(著)

青山娼館青山娼館
小池 真理子
角川書店 2006-01-31

身体を売るとはなんと潔いことだろう。平成文学の事件発生!
青山にある高級娼館で働く女と男たち。そこは性の快楽とビジネスの場であり、また人間の信義が試される修業の地でもあった。大切な人々を次々と亡くした奈月(32)は絶望の底で娼婦となり、確かな光を見出すが。

不思議な一冊。
娼婦になってゆく女が主人公で、落ちてゆく様や、愛憎が描かれる。子どもを亡くしたり、友達を亡くしたりして、事象自体は重いのだけど、原因が酷く間抜けだったりして、そのギャップが面白い空気感を生み出してる。それが、大変心地良い。
また、愛に関する達観ぶりも、読んでいて清清しい。いろんなことを経験すると、こういう風に人間の格が上がるんだろうか。と、軽い驚愕でした。
この人の本をもっと読んでみたくなりました。

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