トラカイトオルソ > 小説 > かたみ歌 朱川 湊人(著)

かたみ歌かたみ歌
朱川 湊人
新潮社 2005-08-19

忘れてしまってはいませんか?あの日、あの場所、あの人の、かけがえのない思い出を。東京・下町にあるアカシア商店街。ちょっと不思議な出来事が、傷ついた人々の心を優しく包んでいく。懐かしいメロディと共に、ノスタルジックに展開する七つの奇蹟の物語。

異界をモチーフにしつつも、メインは下町人情の温かさ。この優しさに心洗われます。
どの話も死が身近にあり、その死がストーリーに緊張感を与え、人情や、優しさが解きほぐしてくれます。この人情が実にさりげなくて良いのです。
一番好きな話が、「栞の恋」。予想外のラストに吃驚させられ、それを踏み台に、悲しい運命に感動してしまう。
次が、「ひかり猫」。魂になった猫と戯れるってだけの話なのに、ずいぶん切なくなった。白猫と自分を重ねちゃうね。。

蛇足だが、表紙の少年のマントは朱鷺色の…

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