トラカイトオルソ > 小説 > 六番目の小夜子 恩田 陸(著)

六番目の小夜子六番目の小夜子
恩田 陸
新潮社 2001-01

津村沙世子―とある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。

怪物も殺人もでてこないのに地味に怖い。
普通の学校で起こる、あっても全然不思議じゃない謎のしきたりに、謎の転校生が加わるだけで格段に不気味。しかも、その転校生は、噂と同じサヨコ。彼女のとる行動も実に不可解で、どんどん目が離せなくなる。当然、彼女のそんな側面も見てるので、学園物パートの違和感も凄い。学園の様子、皆の心情がリアルなだけに、それに寄り添うような薄い布みたいな気持ち悪さが、堪らなく良いね。
不可解な点は多々あるのだけど、自然で地味でリアルな不気味さはお見事。

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